12.夏の花

オニユリ、自生なのか?

8月最初の週末、車で、近くの里山をドライブしていると、道端で、時おり、オニユリが咲いていました。

オニユリは、民家の庭によく植えられています。
道端で見るオニユリは、果たして、もとからあった自生なのか、庭から逸脱した野生化なのか?

まず、ひとつめ。
山の中を走る細い道のわき、ため池そばの草むらに咲いていました。

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最寄りの民家からは、そうとう離れています。自生とみなしてよいのでは?
オニユリは、空をバックに、映えますね。

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ふたつめ。
センターラインのある、幅の広い県道の横の、水路脇の草むらに咲いていました。

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少し離れたところに、お寺や民家があります。
自生なのか?野生化なのか?

よく見ると、オニユリの根元に、カワラナデシコも咲いています。
これも、野生とみなしてよいのではと思います。

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撮影を初めて、ススキの枯れ草が絡まっているのが邪魔なので、取り除こうと思ったのですが、まてよ?
どうやら、ススキが、大きく水路の上に張りだしているオニユリの支えになっているようです。
もし、ススキを除いたら、オニユリは、ぐっと下に頭を下げてしまうでしょう。

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つぼみがたくさん付いていますね。
順々に咲いてゆくのでしょう。

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ヒナノシャクジョウ

数日前、物凄い夕立と共に、長い梅雨が明けました!
でも、ちょっと外出するだけで、在宅勤務ですっかりなまった体には、暑さが応えます。

さて、8月頭の週末、暑くなる前にと、クマゼミがわんわん鳴く中(今年はクマゼミが多いですね)、朝早くに自宅を出て、ほど近い里山を散策し、谷筋でこんな花を見つけました。

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ちいさな、小さな花、ヒナノシャクジョウです。
この個体は大きい方で、直径1.5cmほどでしょうか。
葉緑素を持たない腐生植物で、このような枯葉が積もった地面のから、ニョキッと全身真っ白な姿を地上に表し、数個から10個程度の花をつけます。
残念ながら、この個体は、咲き終わったか、まだつぼみのようで、咲いている花はありません。

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最初、この個体がパッと目に入って、きっと他にもあるはずとあたりを探したら、少し小さめのヒナノシャクジョウが数個ありました。

花が咲いている個体がありました!こちらは、直径1cmほど。
右の、先端が黄色い部分が、開いた花です。

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真上から見ると、わかりやすいですね。
右の黄色いのが開いた花、左の茶色いのは咲き終わった花、その他はまだつぼみのようです。

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ここまでの写真は、1日(土)に、手持ちで撮影したものです。
薄暗い林の中なので、おおよそISO1250ほどで、シャッター速度1/20秒ほど。
手ぶれ補正が効いているとはいえ、やっぱり微妙にぶれるし、ピントもすぐズレてしまい、失敗写真の量産でした。

翌2日(日)、三脚と小豆袋(ローアングルのカメラ固定用グッズ)を持って、撮り直しに行ってきました。
こちらが、きのう最初に見つけた、大きめの個体。
やっぱり、三脚や小豆袋を使うとちがいますね。歩留まりが良くなります。ちなみに、ISO640で、シャッター速度は1/10前後。

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こちらは、花を付けていた個体。
ん?なんか、ちがう?

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4枚目の写真と見比べてみてください。
土曜日に開いていた花はしぼんでいて、日曜日にはその左隣の花が開いていました。
なんと、ヒナノシャクジョウは一日花だったんです。

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ネットには、ヒナノシャクジョウのブログ記事が、けっこう載っていましたが、一日花に言及していたのは2、3件でした。
どうやら、ヒナノシャクジョウは、一日花が一つずつ咲いてゆくようです。

繰り返しますが、ほんとに小さな花です。

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ヒナノシャクジョウは、見つけにくいだけで、案外、あちこちに自生があるんじゃないのか?
そう思って、土曜日、近くの里山を、目を皿のようにして探し歩いたんですよ。
ないなあと、あきらめて帰りかけた時、見つたんです。

ひとつ、近所の里山で、林の下を探されてみては?
谷筋の、ジメジメしたところが狙い目ですよ。

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リョウブは、咲き始めがきれい

山には、夏の花が順々に咲いています。
ピンクのネムノキが盛りを過ぎた頃、淡いクリーム色のリョウブが咲き始めます。

先々週、7月18日に、近くの山で、帰りがけの道端に咲いていたのを見つけて、車を停めたのですが、よく見ると、まだ咲き始めで、咲いているのは花の穂の、根元の当たりだけでした。

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花の先の方は、まだ、つぼみです。

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約一週間後、7月23日の、同じリョウブの木です。
満開に咲いていました。

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しかし、近づいてみると、花は、ややくたびれ気味です。
撮影していると、パラパラ、花が落ちてきました。一つ一つの花は、寿命が短いのですね。

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翌24日、別の場所の道端で咲いていた、リョウブ。
こちらは、まだ、咲き先始めだったので、花の穂がシュッとして、散った花もなくて、きれいです。

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結論。リョウブは、咲き始めがきれい!

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それと、リョウブの花は、遠目にはクリーム色に見えるのですが、実は、花びらは白いんですね。


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樹冠の花模様(ハリギリ、カラスザンショウ)

車を走らせていると、遠目に見える山の樹木の間に、模様のような花が咲いているのが見えて、
あの木はいったい何?と思うことがあります。

そんな花を2題。

一つ目は、丹波篠山の山あいを走っていた時、田んぼの向こうの山で見た、花。
ヤツデのような葉っぱの木が、白っぽいふわふわした花をいっぱい付けていました。

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望遠レンズでのアップ。これが、いっぱいでした。

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後で調べて、ハリギリとわかりました。


もう一つは、播磨の低い山を縫うように走る広域農道から、ちょっと見下ろした山の中の花模様。

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薄緑色の地味な花ですが、ユニークな模様をしています。
こちらも、望遠レンズで、これがせいいっぱい。

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帰って調べたら、カラスザンショウでした。

カラスザンショウは、よく見る木ですが、たいていは下から見上げます。
見下ろしたら、こんな風に見えるんですね。


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丹後の山(トリアシショウマ、他)

丹後半島を南下する林道に入りました。

2年前に、トリアシショウマの群落に出会った林道です。
この時は、何ショウマなのかよくわからず、「アカショウマ、なのか?」のタイトルでアップしましたが、その後、トリアシショウマだろうということになりました。
今年も、健在かなあ。

健在でした!

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2年前とほぼ同じ時期ですが、ちょっと、ピークを過ぎかけているようです。
咲き終わりそうな花も混じっていました。

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2年前より、気持ちピンクがかっている個体が目につくのは、ピーク過ぎのせいもあるのかな。

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どこを切り取って写真にするか、迷いますね。

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この個体は明らかにピンク色で、花の様子もちょっとちがって見えます。
変異の範囲なのでしょうか。

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こちらは、まっ白な花。

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ぐっとアップに。

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群落は、2年前より、ちょっと小さくなった印象です。
トリアシショウマは、がけが崩れたりして開けた場所に、いち早く入り込むタイプの植物なのでしょう。
他の草や木が茂ってくると、徐々に減って行くと思われます。

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林道を抜けた山あいの棚田には、ヤブカンゾウがきれいに咲いていました。

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ガードレール脇のヤブカンゾウ。
あえて、ガードレールも入れて、撮ってみました。

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ヤブデマリが真っ赤な実を付けていましたが、なんと、花も残っていました。

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山を降りたあと、いつも寄る魚の土産物屋に寄って、つみれ揚げなど買って、つまみながら帰りました。

<終わり>

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丹後の浜(ネコノシタ、他)

今年の梅雨は、長くなりそうです。
週末、7月18日の朝、どよんとしていましたが、雨は降らない予報だったので、丹後半島まで出かけてきました。

まずは、浜辺に寄りました。
浜の駐車場に車を停めて、散策。このシーズンは、駐車料金(清掃補助金)を取られますが、しかたないでしょう。

この日、一番目についたのは、ネコノシタでした。

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黄色いキク科の花。
ネコノシタの名の由来は、葉っぱが厚くてざらざらしているから、だそうです。
やや地味な花で、砂浜に、這うように広がって咲きます。

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流木もワンポイントに。

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割と長い間、咲きますが、今が花のピークみたいです。

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大きな群落がありました。

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盛り上がった砂の斜面に、咲く姿。

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他の花たちです。

コオニユリが、ぽつぽつと咲いていました。

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ハマゴウが、咲き始めていました。

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ハマゴウの花には、赤いハダニが付いていることが多いのですが、咲き始めのためなのか付いておらず、きれいな花でした。

ハマニガナも、ちらほらと咲いていました。

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ひとしきり浜辺の花を撮り、ジャージー牧場でアイスを食べて一休みしたのち、山に向かいました。

<次回に続く>

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ヤブカンゾウ

今年の梅雨は、まことに梅雨らしいというか、本当に、よく雨が降ります。
ちょっと降り過ぎで、水害も起きてしまっていますが。

さて、やっと、雨が一休みした7月10日、近場の里山コースを、車でぐるっと巡ってきました。
この時期に咲く、地味な花を探したかったのですが、車を停めて林に入ってみても、なかなか、咲いていないものです。

いきおい、車からでも容易に見付けられる花、ノリウツギやヤブカンゾウなどに目がいってしまいますね。

というわけで、ヤブカンゾウ。
川のほとりの群生に出会いました。

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きょうは曇りですが、時々、さあっと雨が降る天気です。
ヤブカンゾウの花も、雨露に濡れています。

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ヤブカンゾウのそばには、ヒメジョオンが咲いていることがよくありますね。

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本当に、流れのすぐそばです。
きょうは水量が多いですが、さらに増水したら、沈水してしまうでしょう。

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もっと退くと、こんな感じ。
もしかしたら、ヤブカンゾウの種は、川の流れに乗って、分布を広げるのでしょうか。

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強い流れをバックに、咲くヤブカンゾウ。

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ふと、2年前に見た、波打つ海をバックに咲いているスカシユリを思い出しました。
こちらの写真の3枚目。かなりちがうか)

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ムラサキシキブ

キササゲの写真を撮った後、他に何か咲いている花はないかと、渓流の道に車を停めて探していると、ピンクのかわいい花が咲いていました。

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ムラサキシキブの花です。
見上げると、枝いっぱいに咲いていました。

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少し横から見ると、葉影から、咲いている花が見通せます。

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ピンクの花びらと、黄色いおしべがかわいいですね。

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同じ枝でも、ちょっとずつ、咲くタイミグがずれるようです。
固いつぼみ、ほころびそうなつぼみ、開いた花が並んでいます。

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ムラサキシキブの名は、秋に実る、鮮やかな紫色に実から来ています。
こんな実です(野花の写真帳:花の二十四節気2 大雪 ムラサキシキブ より)。

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今年の秋は、きれいな実がたくさん生りそうです。

ところで、ムラサキシキブを最近の図鑑で見ると、シソ科に分類されています。
かつては、クマツヅラ科に分類されており、そう覚えた私には、シソ科と言われても、なんかピンときません。

植物の分類は、長らく新エングラー体系が定着していましたが、20年くらい前に、遺伝子情報に基づくAPG体系が出てきました。
私が知ったのは、2010年くらいでしょうか。変わらない科もたくさんありますが、幾つかの科が大きく変わって、けっこうな衝撃でした。
シソ科、クマツヅラ科も、大きく再編された科です。

植物の科の覚えるとき、おそらく、〇〇科はこんな感じ、というイメージを作ることで覚えたと思います。
なかなか、シソとムラサキシキブが一緒になった、新しいシソ科のイメージが湧いてきません。

APG分類については、何とか覚えようと、7年くらい前にこんなページを作りました。 → 野花の写真帳:植物の分類が変わる!
せっかくまとめたのに、APG分類は、研究が進むにつれ、少しずつ変わっており、この時まとめた内容は少し古くなってしまいました。
でも、若干、科名が変わったもの、科の範囲が変わったものがある程度なので、参考にはなるかと思います。

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キササゲ

6月最後の週末、三田、篠山の里山や渓谷を巡る、いつもよく行く近場のドライブコースをひと回りしてきました。

さて、1か月前、タニウツギやジャケツイバラが満開の時です。
渓谷の川べりに、こんな、豆のさやような実をつけた大木がありました。

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なんだろうと気になっていたのですが、この木の花が咲いていました。

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これは、キササゲという、ノウゼンカズラ科の木です。
こちらの写真だと、まだ、実が残っていますね。

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マメとは全くちがう花ですね。
名前の由来は、ササゲ豆に似た細長い実をつける木、といったところです。

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もともと日本に自生していたものではなく、中国原産で、薬用に栽培したものが、川岸などに広がって野生化したものだそうです。

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気になった植物の正体がわかると、ちょっと、うれしいですね。

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篠山玉水ゆり園

梅雨入りした最初の週末は、雨。
日曜日(14日)の昼前後は、なんとか雨間になったので、篠山にある玉水ゆり園に行ってきました。

篠山にユリ園があるのは、ところどころに看板が立っていたので、ずっと前から知っていましたが、訪れるのは初めてです。
それほど広くはありませんが、きれいにユリの花が寄せ植えてありました。

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全体的には、咲き始めですが、早咲きのユリは、見ごろを迎えていました。

白いユリ。

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黄色いユリ越しに。ぎっしり植わってます。

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黄色いユリ。

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ピンクのユリ。

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赤いユリ。

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整然と植えられています。

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寄せ植えもありました。

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たまには、こんなユリ園も悪くないですね。
係の人がずっと手入れしていましたが、これだけきれいに咲かせるのは、大変そうです。

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