11.春の花

ヤマシャクヤク

登山口の駐車スペースに車を停め、谷筋の登山道を登ってゆきました。
1時間半ほど歩いたでしょうか、それは、突然目の前に現れました。

ヤマシャクヤクです。

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兵庫県北部の山に、ヤマシャクヤクが自生するという情報を得て、11日の土曜日、初めて訪れる山に向かいました。
たどり着いた自生地は、想像をはるかに上回るものでした。

斜面一面に、広がっていました。
数えたわけではありませんが、おそらく100株以上はあったのではないでしょうか。

群生の中まで入り込むのはためらわれ、周りから、撮りやすい株を選んで撮りました。
この群落も、ごく一部に過ぎません。

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自生のヤマシャクヤクの花に出会ったのは、何十年ぶりでしょう。
野山に自生する花とは思えない、ハッとするような美しさです。

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なかなか、ツーショットは、難しいです。
横から撮ると、しべが隠れてしまいます。

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たくさん撮ったのですが、しべを入れようとすると、どうしても、斜め上~上から撮った写真ばかりになってしまいます。
でも、真上からの写真は、シンメトリックで、美しいですね。

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光を撮る(ヤマブキ、シャガ)

連休の終盤は、兵庫県北部や、近所の里山で花巡りしました。

兵庫北部の蘇武岳周りの渓谷では、ヤマブキやシャガなどの花が咲いていました。
今回、光が印象的な写真が撮れたので、ちょっと、気取ったタイトルに。

花の写真を撮るのに最も適した天気は、うす曇りでしょう。
柔らかい光がまんべんなく回り、どの角度で撮っても、花がきれいに撮れます。
小雨が降っていると、水滴が花を引き立てて、なおよいかもしれません。

晴れた日、日差しを受けた花は、目で見る分にはきれいなので、写真もきれいに撮れそうですが、案外難しいのです。
光をうまく捉えるかどうかで、出来栄えが全然ちがってきます。

渓流そばの斜面で、木漏れ日を受けたヤマブキが咲いていました。
花の一部に光が当たっています。

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全体的には、ヤマブキの花には光があまり当たっておらず、後ろの斜面に光が当たっている状態です。

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こちらは、滝のほとりの、ヤマブキ。
枝の半分くらいに光が当たって、かなりコントラストがついています。

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この頃、里山をドライブしていると、スギ林の下に咲くシャガをよく見ます。
微妙な木漏れ日が当たっている群生があったので、ちょっと車を停めました。

シャガは、きれいな花ですが、写真に撮ると、何だかもう一つ物足りない感じになってしまうことが多い花です。
ちょうどいい具合に、斜めから木漏れ日が当たっていました。

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光の当たっているところといないところでは、目で見た以上にコントラストがつきます。

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光のお蔭で、花の立体感が際立ちます。

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このような光のコントラストがついた写真は、フィルムだと、もっと極端になって、とても写真にならなかったかもしれません。
でも、デジタルになって、オートでハイライト補正、シャドー補正をしてくれるようになったので、これはどうかなあ?と思えるシーンでも、なかなか、おもしろい写真が撮れるようになりました。

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ユキモチソウ、シコクカッコソウ

10連休の真ん中5月2日は、四国まで遠征して、ユキモチソウとシコクカッコソウを見てきました。

ユキモチソウに会いに行くのは10年ぶりです。
その頃、休日の高速代は「どこまで行っても1000円!」(四国は橋を渡るので2000円)の時代だったのですが、今はせいぜい3割引き。
ちょっと値が張りますが、早起きして出かけました。

10年前と同じ場所に行ってみると…。
ありました!

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若干数が減った?ようではありますが、10年前とほとんど変わらぬ様子で、明るい林の下に咲いていました。

それにしても、不思議な花です。
花の中心に白く膨らんだ付属体はマシュマロみたいで、見るからにおいしそう?(でも、きっと、おいしくないんだろうなぁ)

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斑入りの個体もありました。

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四国の狭い山道(国道なのに!)をくねくね走って、もう1か所、ユキモチソウがあるらしい場所を訪れました。

林道に乗り入れる予定でしたが、かなり狭そうなので、手前に車を置きました。
すると、あれれ?
ユキモチソウが道端に!

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見ると、川沿いの開けた場所に、点点…、点…、点点点点!と白い物体が?

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いや、驚きました。
こんなに、団体さんで咲いている!

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たくさんのユキモチソウに出会えて、よかった。
まだまだ、たくさん咲いていることもわかって、よかった。

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今回、もう一つ見たかった花がこちら。
シコクカッコウソウです。

物凄い群生…ですが、これは、「岳人の森」という自然植物園に咲いていたものです。

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自生でも、条件が良ければ、こんなに群生することもあるのでしょうか。

咲いている環境は、おそらく、自生と変わりない場所だろうと思います。
一株だけ撮る方が、自然っぽいですね。

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ずっと、自生の花にこだわってきましたが、各地で、人の手によって護られている自生の保護地が増えてきました。
保護地が、村おこしの観光地化している場所もあります。
それなら、植物園の植栽でも、自生の環境と変わりなければ、別に、こだわらなくてもいいんじゃないかという気がしてきました。

とはいえ、植物園と分かって見る花は、やっぱり、ちょっと感激が薄いですね。

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ナベワリ、クマガイソウ、イズセンリョウ

10連休となった、平成から令和にかけてのGWの前半、故郷の新城に帰っていました。
連休2日目の28日に帰省(名神で思わぬ渋滞にハマって、関西エリアから抜けるのに一苦労)、翌29日に、故郷の山々を巡りました。

思わぬ場所で、ずっと長い間見ることのできなかった花に、出会いました。
ナベワリです。

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地味な、地味ーな、花です。

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でも、故郷の山で、この花を初めて見た時、葉っぱや姿はユリの仲間にしか見えないのに、何だこの花は?と、とても印象に残りました。
以後、時々、帰省の時に見ていたのですが、シカの食害のせいか、ここ何年かはまったく見られませんでした。

それが、こんな塊で咲いていてくれました。

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35年ほど前に、100株を越えるクマガイソウの群落が咲いていたスギ林があります。
その後、時々盛り返すものの、群落は減少してゆきました(人の乱獲か、シカの食害か?)。

今年はどうだろうと思って見に行くと、かろうじて群落は残っており、1輪だけ花が咲いていました。

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まさに、孤高のクマガイソウです。

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また、盛り返して欲しいものです。

そのスギ林には、イズセンリョウの小低木がたくさんありました。

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真冬に白い実を付けるイズセンリョウ(白い実の写真はこちら)。
今が花の時期で、白い花をたくさん付けていました。

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よく見ると、なかなか、かわいらしい花です。

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それにしても、たくさんありました。
シカが食べないからかな?と思って調べたら、やっぱり、イズセンリョウは、シカが好まないようです。


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古木のソメイヨシノ

丹後半島の山道をドライブしていると、ソメイヨシノの古木がありました。

ソメイヨシノは、いわば、ソメイヨシノさんという個人みたいなものです。挿し木、接ぎ木でしか増えません。
今風に言えば、クローンです。

寿命も、意外と短く、50~60年と言われています。
この木は、てんぐ巣病の枝も見られますので、植えられたのは、昭和40年くらいでしょうか。

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山道の開けた場所に、1本だけ立っていました。

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少し離れたところに、ヤマザクラ?と思われる桜もあります。
おそらく、こちらも、植えられたものでしょう。

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どちらも、暖かい日差しを受けて、満開の花を咲かせていました。

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太い幹。
見上げると、威厳さえ感じます。

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こんな、ソメイヨシノの古木、人里離れた谷や山に、時おり見かけます。
誰かが植えたのには違いないのですが、すっかり忘れ去られてしまった桜。
人知れず咲き、人知れず老いてゆくのでしょう。

 

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奇跡の道端は残った(ニリンソウ、ミヤマキケマン、ヤマルリソウ、他)

3年前、「奇跡の道端」のタイトルで、丹後半島の、とある山道の斜面に咲き競う花を紹介しました。
ほんの数十メートルほどの短い幅の中に、ニリンソウやミヤマキケマンなど、いろんな花が咲く、それは素敵な道端でした。
ところが、道路の拡張と護岸工事が始まって、ここの道端のお花畑も、先行きが危ぶまれる、という内容のブログでした。

あれから3年経ち、あの奇跡の道端はどうなっているのだろう?

道端のお花畑は健在でした!
ミヤマキケマン、ニリンソウ、ヤマルリソウの3色が、競うように咲いています。

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イチリンソウ、ニリンソウのそろい踏み。

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ニリンソウと傍らのミヤマキケマン。

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ヤマルリソウとミヤマキケマン。

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北向き斜面なので、あまり光は射しません。
かすかに、木漏れ日が、ニリンソウに当たっていました。

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再び、ミヤマキケマン、ニリンソウ、ヤマルリソウの競演。

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他にも、オオタチツボスミレ、コンロンソウなどの花が咲いていました。

結局、工事されたのは沢側の斜面だけで、山側の斜面は手付かずで残されました。
まさか、ここに、花がたくさん咲くことを知っていて、あえて、手を付けないように工事をされた?
だとしたら、素敵なことです。

工事された沢側の斜面も、何年かしたら、ニリンソウなどが再び進出して、ニリンソウ咲くせせらぎが復活してくれるかもしれません。
先の長い話ですが、時々訪れて、気長に見守って行こうと思います。

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キンキマメザクラ、他(綾部の里山2)

<続き>
ミツマタの他にも、綾部の里山に咲く花や植物の写真を撮りました。

土手に咲く、ヤマエンゴサク。

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と思ったのですが、ホクリクエンゴサクではないかという話。
種子の突起がちがうそうなのですが。
学術的には分けても、一般には、ヤマエンゴサクでいいんじゃないかなあと、強く思います。

道路のアスファルトの隙間の、たくましくもかわいらしい、ツクシ。

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山には、キンキマメザクラも満開でした。

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その名の通り、近畿地方の山に点在する、こじんまりとしたサクラです。

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落ち葉の間から、咲き始めたヤマルリソウが、顔をのぞかせていました。

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こういう花を見ると、いきなり、葉っぱをどけて写真を撮ろうとする人がいます。
でも、まずは、何も手を加えない状態で、撮ってみてください。

帰り道、川沿いに、ケショウヤナギでしょうか、大きなヤナギの木が花を付けていました。

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里山を散策して、やはり、シカの食害を強く感じざるを得ません。
きれいに刈られたかのように、草丈が短く、花も極端に少ないです。
シカが食べちゃうんです。

兵庫県、京都府あたりの里山は、おおむね同じ状況です。
なので、田んぼや畑の多くは、フェンスや電気柵に覆われています。
フェンスの中は、いろんな草が伸び、花も咲いているのに、フェンスの外は丸坊主。
そして、シカの糞が、ここかしこ。

農業を営む人も高齢化して、放棄された耕作地も増えるばかり。
それに比例するかのように増えるシカ。
いったい、日本の里山はどこに行ってしまうのか?
そんな思いに駆られることもしばしばです。

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ミツマタ(綾部の里山1)

4月最初の週末(7日)は、綾部市北部のミツマタ群生地で、植物写真家いがりまさし氏のワークショップに参加しました。

ミツマタは、かつては高級和紙の材料として栽培されていましたが、今は、その名残の個体が、時おり山中に見られます。
まれに、群生していることもあり、ここ綾部では、きれいなスギ林の下に、見事な大群落が広がっていました。

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球状の花が、3つに分かれた枝先(これが、ミツマタの語源です)にいっぱい付いています。

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ちょっと魚眼レンズで。

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多重露出で、ソフトレンズっぽく。

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群落が見事なので、つい、アップを忘れがちになります。

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林床に広がるミツマタの花は、まるで、絨毯のよう。

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溢れるミツマタの撮り放題。

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午前中は、ミツマタ三昧でした。

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昼食後、午後は、近くの里山散策に向かいました。

<次回に続く>

 

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カタクリ(西播磨)

3月最後の週末は、天気にはあまり恵まれませんでした。
31日の日曜日、晴れるには晴れましたが、寒の戻りで、風が冷たい。
それでも、西播磨(兵庫県南西部)の佐用町に、カタクリを見に行きました。

佐用町には、公開しているカタクリの自生地が3か所あります。
まずは、弦谷(つるたに)の自生地。散策道が整備され、シカ除けの策に囲まれた、斜面に咲いていました。

斜面全体に花はたくさんありましたが、やや、ピークを過ぎた感じ。
寒さのせいで、あまり開いてはいませんでした。

それでも、まとまって開いているところや、かわいく一輪咲いている花もあります。

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雲が流れて、日が射したり、曇ったり。
やっぱり、日が射した時の方が、印象的です。

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2か所目は、東徳久(ひがしとくさ)の自生地。
こちらも、シカ除けの電気柵に囲まれた斜面でした。

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全体には、こじんまりとした群落ですが、けっこう密度の濃いところもあります。

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さて、3か所目は、上石井の自生地。
他の2か所よりも、山に入ったところにあります。
ここも、シカ除けの柵に囲まれていました。

ところが、ここは、まだつぼみで、一つも咲いていませんでした。
一週間ほど遅いようです。
代わりに?ミツマタがたくさん咲いていました。

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仕方のないことですが、どこも、シカ除けの柵の中の群落でした。
でも、柵まで作って、守ってくれる地元の方のお蔭で、カタクリの花を見ることができます。
ありがたいことです。

 

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アセビ

この週末(3月16日、17日)は、雨がぱらついたり、日が射したり、と思ったら、また、雨がぱらついたり、不安定な天気でした。

春先に咲く花の多くは、日が当たらないと、花を開いてくれません。
土曜日、とりあえず、篠山方面に出かけたものの、やっぱり、重い空です。
きょうは、花はダメだなあと思いながらも、車を走らせていると、道路に面した山の斜面のあちこちで、アセビが咲いているのに目が止まりました。

よく見ると、個体ごとに、ちょっとずつ、花の感じがちがうんですね。
この花は、先の方がほんのりピンク色に染まっていて、きれい。

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こちらは、びっしりと花を付けた、咲き始めの花。

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塊になって咲いています。

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花は白いけど、花枝が、かなり赤みがかった花。

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こちらは、花枝に赤みが全くない、白い花。

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咲き始めが早かったようで、こんなに、花枝が伸びきった花も。

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花付きはよいですね。

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どうやら、今年は、アセビの当たり年?

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