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オグラセンノウ(鯉が窪湿原)

8月1日の土曜日、妻と、岡山県の鯉が窪湿原まで、遠征してきました。

目的は、知る人ぞ知る、オグラセンノウの花です。
ナデシコに似た赤い花で、夏、湿原に咲くのですが、分布はごく限られています。

鯉が窪湿原に咲くのは、図鑑や書物で紹介されていたので、以前から知っており、2004年に一度訪れました。
その時、目にしたのは、ロープで囲われた、わずかな一角に、かろうじて数株だけ咲いている、オグラセンノウの姿でした。

あれから、はや11年、果たして、オグラセンノウの姿はいかに?

早朝5時前に出発し、湿原に着いたのが、8時半。
さっそく、管理棟の前の見本園?に咲いている、オグラセンノウがありました。

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(クリックして、拡大画像をご覧く ださい)

11年前にも、まず、ここでオグラセンノウを見ましたが、その時よりは、増えているようです。
でも、ここにあるのは、自生と言っていいのかな?

アップの花です。まだ、朝露に濡れていました。

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(クリックして、拡大画像をご覧く ださい)

鯉が窪湿原は、ため池があり、その周りに湿地が点在しているような湿原です。
散策道を1キロほど奥に歩いてゆくと、本当の自生のオグラセンノウがあります。
11年前と同じ場所。果たして…。

咲いていました。
でも、やっぱり、草の間から、数株が覗いているだけでした。
いちばん近かった花を、望遠レンズで撮りました。

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(クリックして、拡大画像をご覧く ださい)

もっと、増えているかと期待したのですが、少し残念でした。
鯉が窪湿原全体も、なんか、草ぼうぼうで、咲いている花の数も少なく、乾燥化が進んでいるのではないかと思われます。

里山の湿原の多くは、人の手が入り、燃料や、たい肥のための草刈りが行われ続けることで維持されてきたことを、最近知りました。
兵庫県下の宝塚市や加西市では、かつてそのような湿原だった場所が荒れ果てていたのを、草を刈り、雑木林にも手を入れることで、よみがえらせる試みが始まり、成果をあげつつあります。

鯉が窪湿原も、ある程度は、冬場に草を刈ったりしているようですが、もっと、根本的にやらないと、遠くない将来、湿原が消滅するのではないかと危惧されます。
もしかして、国の天然記念物に指定されていることで、草一本、木一本触ってはいけないとされ、本来必要な保全活動ができなくなっているのではないか?

実際に、確か、山口県の柑橘類原種の自生地で、天然記念物に指定されたばっかりに、人の手が入れられなくなってしまい、肝心の原種の自生が消えそうになっているという、本末転倒になっている事例があるんです。
ここも、そんなことになってなければ、いいのですが。

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