ヨシノアザミ
リュウノウギク(前回参照)と並んで、高く伸びたアザミが咲いていました。
この固体は1.5mはあったでしょうか。写真は、全体の上1/3くらいを撮ったものです。
こちらは、別の固体で、やや倒れ気味になりながら、花が固まって付いていました。
秋に見るアザミは、生えている環境、草刈の程度などによってかなり形態が変化するので、図鑑で写真や説明を見れば見るほど、わからなくなる気がします。
それより、地域によって種が限定されるようなので、咲いている場所で判断した方が、まだ、当たらずとも遠からず、でしょう。
というわけで、兵庫の山で見られるものは、たいていは、ヨシノアザミに分類されるものだと思います。
ヨシノアザミは、関西に分布します。ヨシノの名は、てっきり、奈良の吉野に由来するものだと思ったら、ちがうんですね。研究者の名前だそうです。
ところで、アザミ、トリカブト、タンポポ、テンナンショウなどは、その仲間(属)だということは簡単にわかるものの、そこから先の種は何かというのは、素人にはお手上げです。
思うのですが、全ての生物を同じ「種」という概念に当てはめようとするのが、そもそも、無理があるのではないでしょうか。
種よりも大きい概念の方がまとまりが良いものは、大きな概念(今の分類で強いて分ければ、上種)でまとめて、種のレベルはなし、とする。細かい、微妙な分類は、種よりも下の概念(変種など)で分ける。
種だけでなく、上位の分類、属、科、目、綱、門も、一律に分けず、まとまりの良い段階で分ける。たとえば、哺乳綱の有袋目は、明らかに他の目より大きな概念なので、目レベルに置かず、上の概念(上目)に置いて目はなし、とする。
この方が、自然に分けることができるのではないでしょうか。
ただし、かなりの、頭の切り替えが必要でしょうけど。
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コメント
こちらで良く見かけるナンブアザミに似ていると思ったら、ヨジノアザミはナンブアザミの変種だったんですね。
こちらにはナンブアザミの変種のトネアザミがありますが、ナンブアザミとの違いがはっきりしないものがあり、そんなものはナンブアザミにしています。アザミも難しいですね。
投稿: やまそだち | 2010年11月 8日 (月) 19時14分
広く分ければ、ヨシノアザミもトネアザミもナンブアザミなんですね。
スズカアザミも同じ?と思ったけど、これは別なんですね。
やっぱり、難しい。よくわからんです。
投稿: ほととぎ | 2010年11月 8日 (月) 22時43分