春さき、積もった雪が消えて、木々が芽吹く頃、明るい樹林の林床に可憐な花を咲かせ、暑くなって草木が茂ってくるころには姿を消してしまう植物のことを、英語で「spring ephemeral」(スプリング エフェメラル)と呼びます。
特に、どの種類の花、と決められているわけではありませんが、キンポウゲ科のキクザキイチゲ、アズマイチゲ、ニリンソウ、ミスミソウ(ユキワリソウ)、ユリ科のカタクリ、ケシ科のヤマエンゴサクなどが、その代表選手でしょうか。
ところで、Spring ephemeral の日本語訳を調べると、「春植物」と、なんとも、情緒のない言葉しか出てきません。これでは、あまりだと思うので、もうちょっとましな訳はできないかと考え、「春麗花 」としてみました。
ephemeral のそもそもの意味は、「はかない、命が短い」になります。なので、そのまま、春の儚い花、春儚花(しゅんぼうか)としてみたのですが、いまひとつ、ピンと来ない。
いろいろ考えて、少し意味はちがうのですが、春の麗らかな日を浴びて咲く花、春麗花(しゅんれいか)としてみました。
みなさんも、spring ephemeral の和訳、考えてみませんか?
さて、前置きが長くなりましたが、今年の、五月連休のスタート日である4月28日、丹後半島方面を、ぐるっと、ドライブしてきました。
ここらあたりまで来ると、春麗花が、身近に見られるようになりますね。
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ちょっとした道ばたの山の斜面でも、こんなに、咲いていたりします。
ニリンソウの白、ヤマルリソウの青紫、ミヤマキケマンの黄と、三色そろい踏みです。
ひとつずつ、見て行きましょう。
まずは、ニリンソウ。
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時に、大群落となって、私たちの目を楽しませてくれるニリンソウです。
ここでも、けっこうな群落となって、あちこちに点在していました。
次は、ヤマルリソウ。
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小さな、かわいい、青紫色の花をつけます。ワスレナグサと同じムラサキ科なので、よく似ています。
咲き始めは、ピンクを帯びていて、開くと青くなります。
山の斜面や、ときには崖のようなところで、比較的、よく見かけます。
最後に、ミヤマキケマン。
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深山(みやま)の名がついていますが、低地で普通に見られます。ガラガラした、砂利地のような場所が好みのようで、変な言い方かもしれませんが、不法投棄されているゴミのわきなどでも、よく見ます。
この3種の中では、最も、普通に見られる花だと思います。
ここの谷は、他にも、ヤマエンゴサク、ワサビ、オオタチツボスミレ、イチリンソウなども咲いており、奇跡的に花の種類も数も多い場所です。
ただ、道路の拡張が、近くまで迫っており、あと、数年したら、ここも工事されてしまうかもしれません。
工事され、コンクリートで覆われた斜面になってしまえば、これら、春麗花たちは、姿を消してしまいます。
交通量も、ほとんどないような山道なのに、こんな広い道、必要あるのだろうか、と思える道が付いていることが、しばしばあります。
拡張しても、年月が経てば、自力で元の植生に復元できるような工事、すなわち、ビオトープを考慮した工事が行われれば、と思うのですが、日本では、なかなか、そうならないようです。
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